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株式会社el&s=elemental life and society. 社名に込めた想い、それは、地、水、火、風といった自然のエレメントのごとく、人々の根本の在り方そのものがフォーカスされる社会の実現を願ったものです。
わたしが考える根本とは、人々の価値観や思考そのものを指しています。
それらがまるで、自然のエレメントと同様に、何にも左右されることなく、一点の曇りなく、ただ思うままに従えば正しい選択に導かれていく、そのような社会を望んでいます。
デイライトキッチンで開催したトークイベントの中で、ゲストがこのように発言されていました。
「人間は今、先祖帰りしようとしている」
わたしはその言葉に共感し、大きく頷きました。
現代に生きる人々が、かつてのわたしたちの先祖のように、感性を研ぎ澄ませ、インスピレーションをフルに活用できたら、どうでしょう・・・選択、判断、配慮、すべての行動において、独りよがりやエゴは消滅し、自然のサイクルに寄り添った、寛容な知性が優位に立つこととなるでしょう。
すべては「人の行い」です。
人の行いひとつによって、その影響のベクトルは全く違うものに変化します。
そして、他者に、家族に、仲間に、地域社会に、環境に、地球に、そして自分自身に、何よりも、子どもたちに・・・
良い影響を及ぼすような行いをするためには、立ち返ると、その行いに至るまでの考え方=価値観や思考が段階的に存在することとなり、日々日々、選択と判断を繰り返しているわたしたち人間が、瞬時に本能的に正しい選択が可能になるような社会の構造が必要となってくる・・・そう、それはまさに根本の在り方=根源が尊ばれる社会だと、わたしは描いています。
とはいえ、世の中を見回してみると、そうも簡単に割り切れていないのが現実です。ですので、希望はまず、自ら光を発することだと思います。
社会の縮図である自分たちの組織から。el&s=elemental life and societyの飲食事業を通じて、わたしは、本質的に大事なことを選択していける判断力を、良質で豊かな価値観の共有によって育まれる誠実なホスピタリティを、誰もが輝ける仕組みの構築による根源が尊ばれる社会を実現に向かわせる人材育成と輩出に取り組んで参ります。
その取り組みがやがて、子どもたちの未来を明るく照らすこととなると信じて。
日々繰り返される「食べる」ことが、もっと豊かに、楽しくあれる。
それがわたしの飲食業への参入の原点でした、忘れずに、精進したいと思います。
1967年、東京郊外で生まれ育つ。幼少期は音楽一筋、国立音楽大学で作曲と音楽教育を学ぶ。卒業後、映画音楽やCM音楽等の職業作曲家を生業としながら、当時渋谷系と呼ばれたインディーズレーベルに所属し、自身の作品を多数リリース、演奏活動も積極的に行う。
1998年、音楽活動と平行し、知人から誘われて表参道に29歳で開業したアジアンスイーツカフェ『デザートカンパニー』がカフェブームの火付け役となりヒット。一躍有名店の仲間入りを果たす。その後、デザートカンパニー原宿二号店、松屋銀座に物販店、楽天通販店などを次々と展開するが、「なんのためにおこなうのか」という原点への疑問から、実弟に全権を引き渡し、創業者の立場として退く。著書に実体験を元に書いた「カフェをはじめたくなる本、カフェをやめたくなる本」がある(ギャップ出版/山村光春との共著)。
教育機関への興味から、原宿二号店時代に出会った飲食系専門学校ビジョナリーアーツの理事長の誘いもあり、福岡校でのカフェ立ち上げや特別講師、東京校開校に携わる。
2006年、渋谷区桜丘に新しく開校したビジョナリーアーツ東京校の1Fで、新しいカタチの学生食堂『森のガクショク』をプロデュース、運営を受託。
その後プライベートでの結婚〜出産を経て、2010年7月、森のガクショクを収益事業に移行させるかたちで「大人も子どもも一緒に楽しめる」をコンセプトに据えた自然派カフェレストラン『デイライトキッチン』をオープンさせた。
オープンから8ケ月後に起こった3.11による紆余曲折を経て、現在、デイライトキッチンは渋谷のオアシスとして、オーガニックの発信基地として日々営業中。
2014年4月、福岡博多に姉妹店『デイライトキッチンオーガニック』をオープン。
同年12月、スローフード、オーガニック料理の母であるアリス・ウォータースが手掛けるカリフォルニア・バークレー発祥の学校菜園の取り組み「エディブル・スクールヤード」を日本に導入し根付かせていくための組織『エディブル・スクールヤード・ジャパン』を仲間たちと発起し活動を開始する。
2015年6月、社員の方々の多くがデイライトキッチンのお馴染み様であったスマートニュース株式会社の社屋移転に伴い、社員食堂を受託。100%オーガニックを目指す世界ではじめての社員食堂として『世界一の社員食堂』プロジェクトを掲げ、頭脳のアスリートであるエンジニアの方々のパフォーマンスに貢献するべく、日々切磋琢磨している。